【あらすじ】
1993年5月、オハイオ州で幼児へのわいせつ事件が発生した。
被害にあったのは当時4歳だったニッキー・ゼリック。
ニッキーは母親であるマーガレット・グロンディンに被害にあったことを訴えた。
警察の調査により、スクールバスの運転手と無職の男が強制わいせつ等の容疑で逮捕された。
1993年5月、オハイオ州で幼児へのわいせつ事件が発生した。
被害にあったのは当時4歳だったニッキー・ゼリック。
ニッキーは母親であるマーガレット・グロンディンに被害にあったことを訴えた。
警察の調査により、スクールバスの運転手と無職の男が強制わいせつ等の容疑で逮捕された。
【登場人物】
マーガレット・グロンディン・・・被害者の母。シングルマザーで当時27歳。
ニッキー・ゼリック・・・わいせつ事件被害者。当時4歳。
ナンシー・スミス・・・容疑者。ニッキーの通う学校のバス運転手。
ジョセフ・アレン・・・容疑者。無職。
ポール・ファシネリ・・・事件に疑念を抱いた新聞記者。
【事件に至るまでの経緯】
母親マーガレットによると、「学校どうだった?」と娘ニッキーに聞くと、「行ってない、男の人に連れて行かれた」と答えたと言う。マーガレットは異変に気づき、警察へ連絡した。
そして半年後、ニッキーが学校へ通うときに乗るスクールバスの運転手ナンシー・スミスと
無職の男ジョセフ・アレンの二人がニッキーへの強制わいせつ等の容疑で逮捕された。
裁判資料によると、ナンシーはニッキーを含む複数の児童を学校には送り届けずに、ジョセフの家に連れていき、二人でわいせつ行為を行っていた。
しかし、決定的な証拠がなく、逮捕の決め手となったのは面通しだった。
-面通しの様子-
検察は無職の男ジョセフを含む5人の男をマジックミラー越しに立たせて、被害を受けた子供たちに見せた。
すると、子供たちはジョセフを指差したという。
【裁判】
ナンシー、ジョセフともに無罪を主張したが、二人には有罪判決が下された。
ナンシーは30年~90年の懲役刑、ジョセフは終身刑。裁判でも面通しが決定打となった。
判決後、ナンシーは涙ながらに訴えた。「私はやっていない。そもそもこの人(ジョセフ)を知らないんです。」
-有罪判決を受けたジョセフとナンシー-
この判決から15年後、事態は急変する。
突如、二人には無罪判決が言い渡されたのだ。つまり、冤罪事件となった。
面通しという決定的な証拠があるにも関わらず、なぜ無罪判決が下ったのか?
きっかけとなったのは新聞記者ポール・ファシネリの告発であった。
ポールはナンシーとジョセフを繋ぐ証拠が全く存在せず、事件について疑問を抱いていた。
そして、一本のビデオテープを警察から手に入れたという。
そのビデオテープとは、面通しの一部始終が収められたテープだった。
このビデオテープに驚愕の真実が映し出されていた。
【ビテオテープの内容】
冒頭、5人の男が映し出された。左から2番目に緑の服を着たジョセフがいた。
マジックミラー越しに事件の被害者である娘ニッキー、そして娘を抱く母マーガレット。
-面通しを行うマーガレットとニッキー-
刑事が左から順番に確認を行った。
刑事「1番は?」
ニッキー、首を横に振る。
刑事「次は2番だ」2番がジョセフ。
ニッキーはまたしても首を横に振る。
なんと、犯人のはずであるジョセフに対して、ニッキーは否定していたのだ。
次の3番、4番には無反応。
最後の5番。ニッキーが初めて指を差す。
しかし、5番の男は警察が面通しのために用意した事件とは無関係の人物である。
すると、母マーガレットに異変が見てとれる。
ニッキーが「ママどうして震えているの?」と気遣う。
そして、マーガレットはニッキーをさらにマジックミラーに近づけ、耳元で何かをささやいた。
次の瞬間、マーガレットはニッキーの腕をつかみ、強引に誰かを指差させた。
そう、2番のジョセフ・アレンだ。
刑事が確認をする。
刑事「もう一度、指をさして」
今度はニッキー自身で2番を指差す。
刑事「何色の服を着ている?」
ニッキー「グリーン」ジョセフの服はグリーンである。
しかし、ビデオテープを何度もよく見ると何かがおかしい。
ニッキーの「グリーン」という声をあげた瞬間、なんとマーガレットの口元が動いている。
ニッキーの口元は微動だにしていない。
そう、ニッキーの「グリーン」という声は母マーガレットが裏声を使った声だったのだ。
このテープの映像はマーガレットがジョセフを犯人に仕立て上げようとしている証明となった。
事実、ジョセフは犯人ではなく、このわいせつ事件そのものが存在しない事件であったのだ。
では、なぜマーガレットはこのような事件をでっちあげる必要があったのか?
事件当時、アメリカでは子供へのわいせつ事件で保護者が学校を訴える事件が続発していた。
中には、複数の保護者たちが日本円にして8億円もの賠償金を勝ち取るケースもあったという。
マーガレットもこのでっちあげにより1億円あまりの賠償金を勝ち取っていた。
一本のビデオテープにより事件は暴かれた。
しかしナンシー、ジョセフ両名の15年というあまりにも長い歳月は二度と戻らない。
-無罪判決を受けたナンシーとジョセフ-
【まとめ】
賠償金を手に入れるためにでっちあげられた冤罪事件。
ビデオテープ映像から真実が暴かれたが、二人の15年は奪われた。ビデオをご覧いただいた方にはお分かりいただけるであろうが、マーガレットは本当に絶妙な演技をしており、警察がダマされたのも無理はない。
その後、マーガレットがどのような罪に問われ、裁判にかけられたのかご存知の方はご教授願いたい。
参考:フジテレビ・世界法廷ミステリー (2013.2.2 OA)
マーガレット・グロンディン・・・被害者の母。シングルマザーで当時27歳。
ニッキー・ゼリック・・・わいせつ事件被害者。当時4歳。
ナンシー・スミス・・・容疑者。ニッキーの通う学校のバス運転手。
ジョセフ・アレン・・・容疑者。無職。
ポール・ファシネリ・・・事件に疑念を抱いた新聞記者。
【事件に至るまでの経緯】
母親マーガレットによると、「学校どうだった?」と娘ニッキーに聞くと、「行ってない、男の人に連れて行かれた」と答えたと言う。マーガレットは異変に気づき、警察へ連絡した。
そして半年後、ニッキーが学校へ通うときに乗るスクールバスの運転手ナンシー・スミスと
無職の男ジョセフ・アレンの二人がニッキーへの強制わいせつ等の容疑で逮捕された。
裁判資料によると、ナンシーはニッキーを含む複数の児童を学校には送り届けずに、ジョセフの家に連れていき、二人でわいせつ行為を行っていた。
しかし、決定的な証拠がなく、逮捕の決め手となったのは面通しだった。
-面通しの様子-
検察は無職の男ジョセフを含む5人の男をマジックミラー越しに立たせて、被害を受けた子供たちに見せた。
すると、子供たちはジョセフを指差したという。
【裁判】
ナンシー、ジョセフともに無罪を主張したが、二人には有罪判決が下された。
ナンシーは30年~90年の懲役刑、ジョセフは終身刑。裁判でも面通しが決定打となった。
判決後、ナンシーは涙ながらに訴えた。「私はやっていない。そもそもこの人(ジョセフ)を知らないんです。」
-有罪判決を受けたジョセフとナンシー-
この判決から15年後、事態は急変する。
突如、二人には無罪判決が言い渡されたのだ。つまり、冤罪事件となった。
面通しという決定的な証拠があるにも関わらず、なぜ無罪判決が下ったのか?
きっかけとなったのは新聞記者ポール・ファシネリの告発であった。
ポールはナンシーとジョセフを繋ぐ証拠が全く存在せず、事件について疑問を抱いていた。
そして、一本のビデオテープを警察から手に入れたという。
そのビデオテープとは、面通しの一部始終が収められたテープだった。
このビデオテープに驚愕の真実が映し出されていた。
【ビテオテープの内容】
冒頭、5人の男が映し出された。左から2番目に緑の服を着たジョセフがいた。
マジックミラー越しに事件の被害者である娘ニッキー、そして娘を抱く母マーガレット。
-面通しを行うマーガレットとニッキー-
刑事が左から順番に確認を行った。
刑事「1番は?」
ニッキー、首を横に振る。
刑事「次は2番だ」2番がジョセフ。
ニッキーはまたしても首を横に振る。
なんと、犯人のはずであるジョセフに対して、ニッキーは否定していたのだ。
次の3番、4番には無反応。
最後の5番。ニッキーが初めて指を差す。
しかし、5番の男は警察が面通しのために用意した事件とは無関係の人物である。
すると、母マーガレットに異変が見てとれる。
ニッキーが「ママどうして震えているの?」と気遣う。
そして、マーガレットはニッキーをさらにマジックミラーに近づけ、耳元で何かをささやいた。
次の瞬間、マーガレットはニッキーの腕をつかみ、強引に誰かを指差させた。
そう、2番のジョセフ・アレンだ。
刑事が確認をする。
刑事「もう一度、指をさして」
今度はニッキー自身で2番を指差す。
刑事「何色の服を着ている?」
ニッキー「グリーン」ジョセフの服はグリーンである。
しかし、ビデオテープを何度もよく見ると何かがおかしい。
ニッキーの「グリーン」という声をあげた瞬間、なんとマーガレットの口元が動いている。
ニッキーの口元は微動だにしていない。
そう、ニッキーの「グリーン」という声は母マーガレットが裏声を使った声だったのだ。
このテープの映像はマーガレットがジョセフを犯人に仕立て上げようとしている証明となった。
事実、ジョセフは犯人ではなく、このわいせつ事件そのものが存在しない事件であったのだ。
では、なぜマーガレットはこのような事件をでっちあげる必要があったのか?
事件当時、アメリカでは子供へのわいせつ事件で保護者が学校を訴える事件が続発していた。
中には、複数の保護者たちが日本円にして8億円もの賠償金を勝ち取るケースもあったという。
マーガレットもこのでっちあげにより1億円あまりの賠償金を勝ち取っていた。
一本のビデオテープにより事件は暴かれた。
しかしナンシー、ジョセフ両名の15年というあまりにも長い歳月は二度と戻らない。
-無罪判決を受けたナンシーとジョセフ-
【まとめ】
賠償金を手に入れるためにでっちあげられた冤罪事件。
ビデオテープ映像から真実が暴かれたが、二人の15年は奪われた。ビデオをご覧いただいた方にはお分かりいただけるであろうが、マーガレットは本当に絶妙な演技をしており、警察がダマされたのも無理はない。
その後、マーガレットがどのような罪に問われ、裁判にかけられたのかご存知の方はご教授願いたい。
参考:フジテレビ・世界法廷ミステリー (2013.2.2 OA)
マーガレットは15*2=30年+1億円奪ったのか・・・
死刑は生温い
一生奴隷として生きるんだな